はじめに
全国のエネループファンの皆さんこんにちは。ナカニシです。
ESP8266とAmbientで電池の放電電圧を可視化してみる | KDL Tech Blog にて作成した自作のIoT放電器を利用することで電池の放電状況を可視化できたので、さっそく手元のeneloopで実験してみました。
動機
今まで3年ほど育ててきたeneloopが手元にあるのですが実際に数値化したことも無く、リフレッシュ放電を行った事も思い起こせば無かった事に気づきました。 そこで自分の育成方法により、eneloopがどの様になっているのかを知りたくなったので調べてみました。
対象読者
- 電池を育てている人
- 電池に愛を注げる事が出来る人
- 電池を育てたい想いがある人
検証環境
- ESP8266とAmbientで電池の放電電圧を可視化してみる にて作成したIoT放電機を利用してAmbientにデータを送る
- 飼育中のeneloop2本を充電して20分程寝かせる
- 今回はわざと片側は満充電前にカットして、電圧差を出したものを使用した
- 電池は3年前に購入したものを使用
- 日々1本ずつマウスの電源として利用していたもの
- 育成方法は1本ずつ使用し、電池が無くなったら交換するルール
- そのため充電時は常に1本ずつのみ充電していた
- 満充電後は充電器から取り外して補完
- マウスは毎日8h程利用していたが、バッテリー切れになるまではだいたい1カ月ほどだったと思う
- 満充電後〜1カ月は保存され、その後緩やかに1カ月間使用し、急速充電するの繰り返しとなる
- 急速充電器はPanasonicのBQ-390 のみで充電する
- 室内での利用なので急な温度変化はあまりない
- 3年間、リフレッシュ放電や追い充電はやったことは無い
- 放電機の電圧は手元のテスターで計測した値より、0.02Vほど高い値になっていた
やってみた
実際に放電を開始し、結果をAmbientで表示させてみました。 両方の電池の放電特性は揃っているみたいなので、正しく育成できているようです 放電は開始から一番大きく落ち込むまでの2時間ほどの時間で終了していますが、 放電が終わってもグラフの表示が続いているのは寝てしまっていたためですw
詳しく見てみる
- 左グラフが電池1、右グラフが電池2の詳細を表している
- 開始から45分ほどで0.2Vほど降下している
- 両方とも1.1Vを切ったあたりから5分ほどで0.98Vまで一気に降下しはじめる
- オートカットが発動し放電がOFFになると10分ほどで1.2Vまで回復し始める
- 充電完了電圧が低い方が放電電圧は高い位置を維持できるが、電圧降下までの時間は20分程短い→つまり容量が少ない?
- 充電完了電圧が高い方は一気に降下するものの1.21V付近を維持する時間が長く長寿命と言える→つまり容量が多い
まとめ
マウスやリモコン、IoT機器の様に長期間稼働が望ましいならば、きっちり満充電して利用するのがよいみたいです。 年数が経過しているeneloopでしたが、まだまだ現役で利用できそうですね。
これは仮説ですが、ミニ四駆やダンガンレーサー、ゲキドライヴの様に短時間で電池の一番おいしい部分を利用したいならば、充電完了電圧に拘らない方がおいしい部分を長く使用できるのかもしれません。
ジャパンカップなどの長距離障害物競走などではあえて空回しで消耗させた電池を利用したりするケースもあると思いますので、自分の 電池の特性を知る事で、最後までタレる事無くおいしい箇所をきっちり使う事ができるようなる事が期待できそうです。このあたりはもう少し追究してみたいと思います。
参考・関連
https://ambidata.io/